2020年、本当はネパールの一大観光キャンペーンで盛り上がるはずの年でした。
1年間で200万人の観光客にネパールを訪れてもらおうという国を挙げてのキャンペーンです。2015年の大地震の復旧作業も終わってないのに・・、そもそもインフラが整ってないのに・・、事前のプロモーションもほとんどやってないのに・・、等々いろんな批判がある中今年の1月1日に始まりました。そして、街中に出没し始めたのが写真の物体です。何をモデルにしているか分かりますか？（私は実際、「あのスモウレスラーみたいなの何？」とネパール人に尋ねました。）
実はこれ、イエティなんです。ヒマラヤに棲む幻の雪男をモデルにした像に、いろいろなアーティストがペイントを施したものです。（幻と言ったら、イエティ実在派に怒られてしまいますね・・・。）たしかポカラの山岳博物館で見たイエティ像は、さかさまにしたモップとムックの間のような物体だったけど・・・人のイメージは勝手なものです。そういえば、タメルのお土産屋さんにあるイエティぬいぐるみやイエティTシャツのイエティ君たちは、それはもう実に多種多様です。
コロナの影響を受け、キャンペーンは3月末に中止が発表されましたが、イエティ同様幻とならずに、ネパール観光年が近い将来実現することを願うばかりです。そして、その頃には、世界遺産や観光地の修復が終わり、1ヶ月で穴が開く道路が少しはマシになっていることを切に願います！
