チベットのお祭りはチベット暦をもとに開催されます
●新年:チベット暦1月1日
1日はラマの正月、2日は王の正月とそれぞれが仏を供養し、自らも供養を受ける日で、とてもにぎやかなお祭りです。ただ、地域により時期が異なります。場所によってはチベット暦12月1日に新正月を迎えます。
●酥油花灯節(供養の日) :チベット暦1月15日
仏にささげるトルマ(バターの彫刻細工)がパルコル周囲に隙間なく飾られ、新年を祝います。
寺院主催の出し物である跳神ではお面をつけた人が神に成りすまし、踊ったり歌ったりします。昼間は仏に朝礼し、お寺へ参拝します。夜はライトアップされ、とても賑やかです。
●モンラム大祭(祈祷会):チベット暦1月4日から25日
1409年から、仏が奇跡をおこした日を記念して大昭寺で始められたお祭りです。現在ではゲルク派を代表するお祭りとなり、祭りの間に沿う院内で学位取得試験が行われます。
●ルゴン王祭り:チベット暦1月26日
民衆の一人が体の半分を黒く、残りの半分を白く塗った魔王に扮し、ダライラマの扮装をした人物とサイコロ勝負をします。(魔王のサイコロは前面同じ色に塗られているため、はじめから負けは決まっている。)魔王は戦いに負け、人々の背負っている厄と共に待ちの外へ追い出される、という儀式です。日本の節分の豆まきとよく似ています。
●ショトン(雪頓)祭り:チベット暦6月29日から7月初旬
ショ(雪)はヨーグルト、トン(頓)は食べる・宴という意味。
戒律で決められた、夏にラマ(僧侶)がお寺を出てはいけない期間が終了し、ラマがお寺を出て一般住民よりお布施を受けたり、思い切り歌って、踊って遊び、厳しい修行を終えた喜びを祝います。
もともとは、夏安居の間に、魔物が僧侶たちに悪さをしないよう歌劇を演じて魔物を喜ばせるために始まりました。